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THEメンテナンス
〜メンテナンスについても う一度考えよう〜


皆さんは水槽のメンテナンス(維持管理)をどのようにやっていらっしゃいますか?
せっかく綺麗に作った水槽もメンテナンスを上手にやらないと長くはその美しさを保つことはできません。
また愛魚を健康に美しく育てるためにも水質を正しく維持することはとっても大切なのです。

メンテナンスには
1、掃除(コケ取り)
2、水草のトリミング
3、水換え(水質維持)
4、器具のチェック(綿の掃除)
などがあります。

特に2の水換えは皆さんどのようにやっていらっしゃいますか?
“本に週に1回3分の1と書いてあったからそのようにやっている・・・”
“やれるときに適当に半分くらい換えている”
なんて方が多いのではないでしょうか?

このコラムでは日頃行っているメンテナンスについてもう1度考えて見たいと思います。
基本的に淡水も海水も同じ考え方でよいと思います。


1、掃除(コケ取り)
まず水槽には必ず“コケが”生えてきてしまいます。
定期的に掃除をしないと直ぐに水槽内がコケだらけになってしまいます。
綺麗で癒されるための水槽が逆に部屋の美観を損ねてしまうようでは良くないですよね。
そこでメンテナンスでまず行うのが掃除(コケ取りやマット掃除)です。

嫌なコケは予防するのがまず大切です。予防のポイントとしては

・ライトをむやみにつけない(明るくしすぎない)
コケは光に順応して増えていきます。水草を沢山植えた水槽やサンゴの水槽でない限りそれほど強力なライティングは必要ありません。
適度な明るさにしてコケの発生を抑制しましょう。

・ライトの照射時間は8時間前後 コケは薄暗い光と長いライトの照射時間も好みます。通常日中は太陽の光で部屋が明るく 夜は水槽を鑑賞したいので電気を消すのは22時位・・・。
なんて人が多いと思いますが これではコケの発生を促してしまうだけです。
中には1日中付けっぱなしなんて強者もいらっしゃいます。
仕事が不規則な方はタイマーなどを上手に利用して むやみに明るい環境を作らないようにしましょう。
水草やサンゴも8時間程度光を照射してあげれば健康に育ちます。

・エサの食べ残しに注意しましょう
コラム“正しいエサの与え方”でも述べましたが エサの与えすぎは水質管理においても魚の健康においても百害あって一利なしです。
沢山与えた餌は最終的にコケが必要とする養分に変化します。エサを与えすぎる=コケに肥料を与える という事を覚えておきましょう。
もともとの水道水の栄養を除去すると言う意味でROという浄水器から出てくる水を使用するのも手ですね。
マニアの方がサンゴの水槽や水草の水槽でよく使用しています。
そして何といっても

・コケを食べる生物の力を借りちゃう
淡水では ヤマトヌマエビ石巻貝(貝類)オトシンクルスプレコブラックモーリー
海水では グリンサロンシュリンプシッタカガイキイロハギ(ハギ類)マガキガイカエルウオ
などが非常に良く水槽内を掃除(コケを食べたり残餌を掃除)してくれます。
これらの生物を水槽に適度に入れておけばコケの発生は殆んど防げるはずです。
それぞれ好むコケが違うのと これらに害を与える魚もおりますのでその辺りに注意しながら上手に助けを借りちゃいましょう。
水槽内にかなり残餌が発生するとこれらの生物も残った餌を食べてマンプクしてしまうので コケを食べなくなってしまう事もあります。
ここでもエサの与えすぎは禁物です。

それでもコケが生えてきてしまったら

・手で掃除してしまうのがベターです。
コケの発生を100%防止することは不可能です。
便利な道具が沢山発売されていますのでそれらを上手に使いましょう。

その他
・コケがしつこく付いた水草は葉っぱを切ってしまいましょう。(健康な水草なら問題はありません)
・水草を沢山植えて健康に育てよう(水草が健康に育っている水槽は 水の栄養を水草が優先的に利用してしまうのでコケの発生を抑制できます)
・割り切ってコケの抑制剤を利用する(サンゴや水草が入っていない水槽ならこれが1番楽?)
2、水草のトリミング
コケ取りが上手に出来たら次は水草のトリミングです。

水草は調子が良いとグングン成長していきます。
放っておくと水槽内が水草で埋め尽くされ さらに元気な水草は水槽外へ飛び出して成長しようとしてしまいます。
そこで必要なのがトリミングです。(簡単なイメージとしては散髪でしょう。ハサミを使う所も同じです)
伸びすぎた水草は

a)先っぽからバサバサと切ってしまう。(細い有茎草・パールグラスやロタラなど)
b)1度抜いて下から短く切って植えなおす。(太い有茎草・ハイグロフィラやアマニアなど)
c)間引く(エキノドルスやアヌビアス)

という3種の方法を使い分けて綺麗にトリミングします。
場合によって同じ水草でもa)を選択する場合やb)を選択するほうがよい場合があり 状況によって使い分けましょう。
ちょっとやりすぎたかな?と思うくらいで多分ちょうど良いでしょう。

水草は植木と同じでトリミングを上手に行うことによってさらに美しく形を整える事ができます。
ADAのカタログなどで見られるような綺麗な水草に育成するためには トリミングの腕も必要です。

3、水換え
水草のトリミングが終わって浮き葉などを網などで綺麗に処理したらいよいよ水換えです
水槽を良い状態で保つ為に1番大切なポイントでしょう。

熱帯魚は新しすぎる水は好みません。
水を浄化するバクテリアや有用な微生物が適度にいる環境を1番好みます。
でも閉ざされた水槽と言う環境では 餌をあげたり水草が枯れたりすることで見えない汚れが蓄積していってしまいます。
そこで“汚れたぶんだけ水を換えてあげる”と言うのが1番正しい方法なのです。
魚にあげた餌などは微生物に分解されて最終的に“硝酸塩 NO3”と言う物質になります。
この物質は熱帯魚にほぼ無害ですが 蓄積しすぎると色々と弊害が生じます。
また“硝酸塩”はろ過装置で取り除くことが殆んど出来ません。
水換えをすることで水槽外に捨ててあげる必要があります。
したがってどんな強力なろ過装置をつけてもやっぱり水換えはする必要があるんですね。

硝酸塩はテスターでその値を測定する事ができます。
適正値になるように水換えで調整してあげてください。
蓄積してしまった硝酸塩を蓄積してしまった分捨てると言うのが本当の水換えです。

水を換える度に硝酸塩を測定するのが面倒!と言う方は
“PHを測定して水を換える”と言う方法もあります。
これは硝酸塩が水槽に蓄積するとPHが下がる(環境によって下がるスピードが違います)
と言う点を利用してPHが低くなったらその分水を換えてあげるというやり方です。
低くなったPHは水道水(PH7〜8)で換えて数値を戻すことができます。
PH測定器を利用すれば簡単にPHを測ることが出来るのでお店ではこの方法で水を換えています。
もともとの水槽(PH6〜6.5)餌をあげる=水が汚れる=硝酸塩が溜まる=PHが下がる(PH5〜6)→下がった分水を換えてPHをあげるという流れですね。

ただし熱帯魚は水質の急変も嫌いますので 1回で換える水の量は3分の1以下にした方が良いでしょう。
半分以上換えないとPHや硝酸塩の値がもとに戻らないようでは換えるペースが遅すぎます。
つまり飼っている魚の量や餌のあげ方によって 3日に1度水を換えないと適正値を保てない人や 逆に半月に1度変えれば問題ない なんて人もいるのです。
しっかりとPHや硝酸塩を測定して自分の水槽の水が汚れるペースをつかんで水を換えてあげましょう。

また海水魚の水槽や新しい砂利や特殊なろ材を使用した水槽は PHが下がりにくくなる事があります。
そのような場合はPHだけに頼らず硝酸塩を測定して水を換えてあげましょう。

水を換えても直ぐにPHが下がってしまう場合や硝酸塩が下がらない場合は 底砂が汚れている場合があります。
こちらも定期的に専用の器具を使って掃除してあげましょう。海水の砂にも利用できます。
水草が植わっているソイル系の砂は掃除が出来ません。汚れが溜まりすぎたら定期的な交換が必要です。
4、器具のチェック
さてここまで来たらメンテナンスも殆んど終了です。あとは器具のチェックが残るだけです。
水槽に使用しているろ過器や設備は消耗品なので付けっぱなしで良い訳ではありません。
特にろ過器に使用している綿は大きなゴミで比較的つまり易いのでこまめに掃除してあげましょう。
綿やろ材が汚れで詰まると水の流れが悪くなり ろ過器の能力が100%発揮できなくなります。
綿は定期的に掃除や交換を行い ろ材も汚れ具合を見ながら軽くすすいで詰まった汚れを除去しましょう。
綿やろ材をすすぐ時は水槽の捨てる水を利用すると良いでしょう。
水道水は塩素が含まれており バクテリアを死滅させてしまう恐れがあります。
またバクテリアの激減を防ぐため 綿の交換とろ材の掃除は水換えと同時に行わない方がよりベターです。

ろ材や綿の掃除が終わったら あとは器具の最終チェックです。
ホースやパッキンが劣化していないか?他の設備はちゃんと動いているか?をチェックしましょう。
特にホースは劣化すると固くなって外れやすくなります。
ホースの外れは重大なダメージを水槽に与えますのでまめに見てみてください。

その他
冬前はヒーターのチェック(ヒーターも消耗品です)
夏前は冷却装置のチェック(もしくは準備)
蛍光灯の光量は半年でほぼ半分になり 半年毎の交換がおススメ。
コンディショナーなどの残量。
などなどまで確認すればパーフェクトです。

結構大変な気がしますが 慣れてしまえば全てなんてことない作業です。
水草も魚も手間をかけたら かけた分だけ綺麗に健康に育ってくれます。
いつも綺麗で私達を癒す水槽だったら かけた苦労も報われますね。
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